容量提供事業者は、容量市場で落札された調整機能を有する電源について、余力活用に関する契約を一般送配電事業者と締結する必要があります。

余力活用に関する契約とは、一般送配電事業者がゲートクローズ後に周波数制御・需給バランス調整・系統運用等を実施する際に、ゲートクローズ前の発電事業者等の計画策定に支障を与えないことを前提に余力を活用することで、社会コストの低減等、より効率的・安定的な需給調整、系統運用を期待する為の契約になります。

余力活用に関する契約を締結いただいた容量提供事業者は、一般送配電事業者からの指令に応じてゲートクローズ後の上げ余力・下げ余力を調整力として提供していただきます。

容量提供事業者は、一般送配電事業者からの指令に応じて調整力を提供した場合、一般送配電事業者との間でkWh精算をしていただきます。
なお、余力活用に関する契約については、ΔkWに関する精算はありません。

2024年度向けの容量市場落札電源(調整機能あり)について、2023年12月末までに接続工事および事前審査を完了のうえ本契約を締結する必要があります。

  • 事前審査を開始するためには、通信線工事が完了している必要があります。
  • 新たにオンライン機能(専用線オンライン、簡易指令システム)を設置する場合、設備形態等によっては通信線工事期間が長期にわたる(専用線オンライン:9ヶ月程度、簡易指令システム:7ヶ月程度)可能性がありますので、申込予定の容量提供事業者は、通信線工事期間のほか、事前審査に要する期間(3ヶ月程度)を考慮のうえ、本契約の申込に関わらず、早めに一般送配電事業者への通信線工事の申込をお願いします。

    事前審査・通信線工事に要する期間[555KB]

  • 通信線工事の申込およびお問い合わせにつきましては、こちらよりご確認ください。

余力活用に関する契約の申込

余力活用に関する契約は参加予定エリアの一般送配電事業者へお申し込みください。
詳細は各一般送配電事業者のホームページをご確認ください。お問い合わせにつきましても、下記ページから各一般送配電事業者へご連絡ください。

余力活用に関する申込

余力活用に関する契約の申込受付後のスケジュール

事前審査の申込を以て、一般送配電事業者への余力活用に関する契約の申込とさせていただきます。一般送配電事業者は、申込受領後、計量設備および通信設備の施設を確認したのち、原則として3ケ月以内(ブラックスタート機能の場合6ケ月)に事前審査を実施します。

所有リソースについて、事前審査に合格した場合は、一般送配電事業者との間で精算の詳細等を規定する「余力活用に関する契約」を締結していただきます。

2024年向け容量市場において「調整機能有」で落札している事業者さまは、電力広域的運営推進機関において2023年12月末までに余力活用に関する契約を締結するよう定められておりますので、お早めのお申込をお願いいたします。事前審査の内容等についてご確認がある場合は早めに一般送配電事業者へご相談ください。

なお、容量市場にご参入されない事業者さまで、2024年4月より余力の提供をご希望する場合、余力活用に関する契約を2024年3月末までに締結していただきます。

2024年向け容量市場において「調整機能有」で落札している事業者さまのスケジュール例

2023年度 7月から9月の約3ヶ月間 事前審査(試験)、10月から12月の約3ヶ月間 契約協議※ その後、契約締結

※ 事前審査の合格後、速やかに契約協議を開始します。