余力活用に関する契約の概要
容量提供事業者は、容量市場で落札された調整機能を有する電源について、余力活用に関する契約を一般送配電事業者と締結する必要があります。
余力活用に関する契約とは、一般送配電事業者がゲートクローズ後に周波数制御・需給バランス調整・系統運用等を実施する際に、ゲートクローズ前の発電事業者等の計画策定に支障を与えないことを前提に余力を活用することで、社会コストの低減等、より効率的・安定的な需給調整、系統運用を期待する為の契約になります。
余力活用に関する契約を締結いただいた容量提供事業者は、一般送配電事業者からの指令に応じてゲートクローズ後の上げ余力・下げ余力を調整力として提供していただきます。
容量提供事業者は、一般送配電事業者からの指令に応じて調整力を提供した場合、一般送配電事業者との間でkWh精算をしていただきます。
なお、余力活用に関する契約については、ΔkWに関する精算はありません。
2024年度向けの容量市場落札電源(調整機能あり)について、余力活用に関する契約申込は2023年4月以降に開始する予定であり、2023年12月末までに接続工事および事前審査を完了のうえ本契約を締結する必要があります。
- 事前審査を開始するためには、通信線工事が完了している必要があります。
新たにオンライン機能(専用線オンライン、簡易指令システム)を設置する場合、設備形態等によっては通信線工事期間が長期にわたる(専用線オンライン:9ヶ月程度、簡易指令システム:7ヶ月程度)可能性がありますので、申込予定の容量提供事業者は、通信線工事期間のほか、事前審査に要する期間(3ヶ月程度)を考慮のうえ、本契約の申込に関わらず、早めに一般送配電事業者への通信線工事の申込をお願いします。
- 通信線工事の申込およびお問い合わせにつきましては、こちらよりご確認ください。