今冬の全国的な電力需給ひっ迫に伴い、お客さまをはじめ、広く社会の皆さまには電気の効率的な使用による節電にご協力いただき、深く感謝申し上げます。また、追加的な供給力確保のため、増発電にご協力いただきました多くの発電事業者さまおよび自家用発電機を保有する事業者さまにも併せて御礼申し上げます。

送配電網協議会を構成する一般送配電事業者10社は、エリアの電力需要と供給のバランスを維持し、良質で安価な電気を確実にお客さまのもとにお届けする使命があります。今冬の全国的な電力需給ひっ迫に対しても、国や電力広域的運営推進機関と連携しながら、追加的供給力の確保、エリア間での融通調整、電気の効率的な使用のお願い等、これまでにない方法を含むあらゆる対応を行い、安定供給を確保しております。

今冬の電力需給ひっ迫への一般送配電事業者の対応について、事象の把握、原因と対策の検討を進める体制を送配電網協議会内に構築することとしており、検討結果を各社で共有し、同様な事象発生時に備えていくとともに、国で行われる検証において一般送配電事業者の意見として提案してまいります。

【現時点で一般送配電事業者として抽出している主な課題】

  • 厳気象継続を考慮した需給電力量(kWh)想定および評価の仕組みの整理
  • kWh不足に対するエリア間での融通調整の仕組みの整理
  • 節電への協力依頼実施までのプロセスの整理
  • 複数エリア同時需給ひっ迫時の対応方法の整理
  • 需給ひっ迫中のでんき予報の表示方法の整理

【検討体制】

一般送配電事業者9社(今回需給ひっ迫しなかった沖縄電力は除く)の実務者による検討体制を構築し、主体的に対策検討を行うとともに、国の検証に迅速かつ的確に対応してまいります。