一般送配電事業者10社は、過去の自然災害の教訓を踏まえ、非常災害時における相互応援を適切かつ円滑に実施することを目的として、災害時連携計画を策定しております。同計画では、非常災害時に備えた平時からの一般送配電事業者間の連携を定めており、その一環として、一般送配電事業者は、毎年、共同訓練を実施することとしております。

 今回、1189日に、東北電力ネットワーク管内(福島県南相馬市)において、大規模な地震を想定した『東地域共同訓練』を実施いたしました。訓練には、東地域の一般送配電事業者(北海道電力ネットワーク・東北電力ネットワーク・東京電力パワーグリッド)が参加したほか、訓練視察者として中西地域の一般送配電事業者も含め約120名が参加しており、経済産業省からもご視察頂いております。
(中地域共同訓練は612日、西地域共同訓練は667日に実施済)

<主な訓練項目>
・応援事業者の受入訓練
  派遣された応援事業者に対し、被害状況及び復旧方針の説明や復旧資機材の受渡しを実施
・通信途絶を想定した情報伝達訓練
  携帯電話の通信途絶を想定し、無線機等を用いた代替手段により、設備巡視結果を伝達
・高圧断線箇所の仮復旧訓練
  一般送配電事業者10社共通で施工可能な工法(締付型コネクタによる接続)にて、高圧断線の仮復旧を実施
・発電機車による応急送電訓練
  10社共通仕様の発電機車により、応急送電を実施
・電柱折損箇所の仮復旧訓練
  一般送配電事業者10社共通で施工可能な工法(補強材を用いた添柱補強)にて、電柱折損の仮復旧を実施

 各訓練を通じ、迅速な停電復旧の協働体制を確認するとともに、災害時連携計画の実効性を確認することができました。今後も、定期的に共同訓練を実施することで、相互応援の一層の円滑化を図り、非常災害発生時の迅速な復旧に向けた取り組みを強化してまいります。

応援事業者の受入訓練new.png

(応援事業者の受入訓練)



高圧断線箇所の仮復旧訓練.png

(高圧断線箇所の仮復旧訓練)



発電機車による応急送電訓練.png

(発電機車による応急送電訓練)



電柱折損箇所の仮復旧訓練.png

(電柱折損箇所の仮復旧訓練)



<訓 練 風 景>