昨年10月に「電気保安・電気工事業界の認知度向上に向けた取り組み」についてご紹介いたしましたが、今回は同業界における送電電工の認知度向上等に関する取組みをご紹介いたします。

 私たちの生活に欠かせない電気は、送電線(鉄塔と電線)を通って各家庭や工場等へ送られますが、その送電線の建設や点検等に係る工事に従事する人々(送電電工)を「ラインマン」と呼んでいます。

 日本国内には、こう長約8万kmにおよぶ送電線と約24万基の鉄塔があり、これらを建設・保守するラインマンによって電力の安定供給は支えられています。一方、近年の少子高齢化や労働人口減少により、ラインマンは年々減少傾向にあるため、ラインマンの認知度向上および入職促進を図ることを目的に、受注者側の送電線建設技術研究会と、発注者側の各一般送配電事業者および送配電網協議会により各種取組みの検討を進めており、総合情報サイト「LINEMAN NETWORK」を開設いたしました(2022年3月公開済)。

 同サイトにおいては、送電線が完成するまでの各工程の紹介に加え、送電線建設現場における鉄塔上の作業状況や、実際に働くラインマンのインタビューなどを動画配信し、ラインマンの仕事のやりがいや魅力を多数発信しております。また、ラインマンが働く送電業界全体について、より多くの方に興味を持っていただくため、鉄塔カードなどのPRグッズや、人気アパレルショップによる鉄塔コラボレーションTシャツの紹介、鉄塔に関する初心者向け情報番組の配信など、様々な機会を通じたPRも行っています。

 一般送配電事業者は、こうした新たな取り組みを通じて、送電電工の認知度向上および入職促進を図り、施工力確保に繋げることで、引き続き、電力の安全・安定供給に努めてまいります。

(参考)LINEMAN NETWORK ホームページ https://www.linemannetwork.jp/

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挿絵出典:LINEMAN NETWORK ホームページ